2017/09/10

小型株活況の裏に日銀

時価総額の大きい大型株はさえないが、小型株は活況だ。
今回は過去と様子が異なる。陰の立役者が日銀という点だ。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の古川氏は「日銀のTOPIX型上場
投資信託(ETF)買いが流動性の低い小型株にプラスの効果を生んで
いる」と解説する。
日銀は2016年下半期、ETFの買い入れ額を年6兆円に倍増し、日経
平均型中心からTOPIX型平均へと買い入れ対象の調整を決めた。
小型株の成績が良くなったのは、この後だ。

投資指標にも変化が起きた。
大型株のPERは16年9月末から17年8月末まで横ばいだったが、
中小型株は13倍台から16倍台に跳ね上がった。
日銀の存在感は日増しに高まっている。
日銀は16年8月以降、ETFを1回あたり700億円強、買い入れている。
東証1部の売買代金の4%前後に相当する規模だ。

大和住銀投信投資顧問の上石氏は「5%を超えると、株価が企業業績
を反映しにくくなるなどマーケットに影響が出る」と話す。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

小型株は日銀バブルと言ってよい環境にあると思われる。
このような状況をいつまで続けるのか、また、続けられるのだろう。
異常な状態が長く続けば続くほど、正常な状態に戻るときに大きな
反動があると考えられる。
2017/09/03

ヒンデンブルグ・オーメン(米株下落サイン)

このテクニカル指標は、第二次大戦前に爆発事故を起こしたドイツの
飛行船ヒンデンブルグ号に由来し、良くないことの前兆を意味する。
過去1年の高値・安値の更新銘柄数など複数の条件から
はじき出される米国株の急落サインだ。

サインがともると77%の確率で株価は5%以上下落、41%の確率で
パニック売りにつながるとされる。
リーマン・ショックなど近年の株価急落時の前には同指標が
ほぼ点灯していた。
予兆の有効期間は約30営業日で、9月中は急落リスクを抱える。

ヒンデンブルグ・オーメンは前回、6月に点灯した。
後に米国株が急落した形跡はなく、絶対的なサインではもちろん、ない。

     (日本経済新聞より一部抜粋) 

ヒンデンブルグ・オーメンで気になるのは、41%の確率で起きている
パニック売りのほうだ。
確率は低いが無視する事もできない気がする。
このテクニカル指標の発生条件が詳しく書かれていたが、複雑で難しく、
初めて知る名称も含まれていた為、省略した。
興味があり知りたい方は、29日の日経を読むか、調べてください。
2017/08/27

ETF大量買いの功罪

「あんなに大量になってしまって、どうやって売るんだろうか」。
為替ディーラー歴40年超の男性がこうつぶやいた。
「大量」とは日銀のETF買いだ。
株式市場の「官製相場」には強い違和感を覚えるという。

日銀がETFの保有残高増加ペースを年間3兆3千億円から6兆円へと
引き揚げてから1年。表立った批判が目立ってきた。
ニッセイ基礎研究所の井出氏は、確かに日経平均株価の上昇を促して
2万円への道筋を作った。
だが「6兆円に増やしてから異論が増えた。やめるなら今」と主張する。

日本株ヘッジファンドの運用者も「百害あって一利なし」の立場。
市場の価格決定機能は薄れ、上がりも下がりもしづらい相場が続く。
いずれ償還がある債権と売らなければ手元に残る株式と「出口」の
ショックには大きな差がある。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

日銀の大量ETF買いのツケは、近い将来に払う事になりそうだ。
日本国債の大量取得のツケも同時に払う時が来ると予想している。
欧米の中央銀行は、出口戦略(金融引き締め)の工程を示しているが
日銀は何も示しておらず、ハードランディングになるかも知れない。
2017/08/20

「ビッグ・ショート」を探す市場

「君のビッグ・ショートは何だい」-ヘッジファンドの運用者や
投資銀行家が集まると、お決まりのように暴落する資産を探して
意見を交わすのが最近の風潮だ。

ビッグ・ショートの言葉は、米ベストセラーの「ザ・ビッグ・ショート
(邦題、世紀の空売り)」から広く使われるようになった。
米住宅バブルの問題を見抜き、関連資産をショート(空売り)して
大もうけした投資家の話だ。

金融危機後の規制強化で金融機関がリスクを取れなくなり、社債市場
の流動性が落ちる現象が起きている。
米国の証券会社などディーラーの社債保有額は10年前に比べ5分の1
程度に縮小し、「マーケットメーキング」の機能が低下した。
過去10年で膨張した社債で運用する投資信託やETFが何らかの理由で
売却を急ぐと「パニックになりかねない」(米系証券会社の債券担当者)。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

邦題、「世紀の空売り」は読み、良い本だったが、今の市場動向の
先行きを予測するのに役に立つかは分からない。
それでも米市場が高値圏にあるのは間違いないと思われる。
日本株が割安だとしても、米株式市場が暴落すれば、日本株も暴落する。
2017/08/13

2万円突破後に買われた銘柄

2万円付けた後の相場で、買われたのはどんな銘柄なのか。
東証1部上場企業で時価総額が5000億円以上に絞り、東証1部上場
全銘柄の予想PER(15.77倍)以下を対象に、買われながらも
依然として相対的に割安な銘柄を調べた。

   日経平均の2万円乗せ以降の相場をけん引した銘柄
           期間上昇率(%)   予想PER(倍)
1  住友鉱      25.6       15.2
2  菱ガス化     20.2       13.3 
3  JFE        18.8        8.7 
4  鹿島       18.0       13.1
5  JAL        17.0       12.4
6  大成建      14.2       14.4
7  東ソー       13.2      11.3
8  東京センチュ   12.7       11.4
9  三菱商       11.1        9.1
10 新日鉄住金    10.3       14.2
11 ANAHD      10.3       11.5
(注)期間上昇率は日経平均株価が2万円台に乗せた6月2日と
   8月8日の終値で算出。予想PERは7日時点。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

日経平均2万円上昇後に買われた銘柄があるようだ。
割安な好業績銘柄の人気が高い。
それでも今の時期に株価が上昇する銘柄を見つけるのは難しい。
やはり慎重姿勢が良い気がする。