2017/08/27

ETF大量買いの功罪

「あんなに大量になってしまって、どうやって売るんだろうか」。
為替ディーラー歴40年超の男性がこうつぶやいた。
「大量」とは日銀のETF買いだ。
株式市場の「官製相場」には強い違和感を覚えるという。

日銀がETFの保有残高増加ペースを年間3兆3千億円から6兆円へと
引き揚げてから1年。表立った批判が目立ってきた。
ニッセイ基礎研究所の井出氏は、確かに日経平均株価の上昇を促して
2万円への道筋を作った。
だが「6兆円に増やしてから異論が増えた。やめるなら今」と主張する。

日本株ヘッジファンドの運用者も「百害あって一利なし」の立場。
市場の価格決定機能は薄れ、上がりも下がりもしづらい相場が続く。
いずれ償還がある債権と売らなければ手元に残る株式と「出口」の
ショックには大きな差がある。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

日銀の大量ETF買いのツケは、近い将来に払う事になりそうだ。
日本国債の大量取得のツケも同時に払う時が来ると予想している。
欧米の中央銀行は、出口戦略(金融引き締め)の工程を示しているが
日銀は何も示しておらず、ハードランディングになるかも知れない。
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2017/08/20

「ビッグ・ショート」を探す市場

「君のビッグ・ショートは何だい」-ヘッジファンドの運用者や
投資銀行家が集まると、お決まりのように暴落する資産を探して
意見を交わすのが最近の風潮だ。

ビッグ・ショートの言葉は、米ベストセラーの「ザ・ビッグ・ショート
(邦題、世紀の空売り)」から広く使われるようになった。
米住宅バブルの問題を見抜き、関連資産をショート(空売り)して
大もうけした投資家の話だ。

金融危機後の規制強化で金融機関がリスクを取れなくなり、社債市場
の流動性が落ちる現象が起きている。
米国の証券会社などディーラーの社債保有額は10年前に比べ5分の1
程度に縮小し、「マーケットメーキング」の機能が低下した。
過去10年で膨張した社債で運用する投資信託やETFが何らかの理由で
売却を急ぐと「パニックになりかねない」(米系証券会社の債券担当者)。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

邦題、「世紀の空売り」は読み、良い本だったが、今の市場動向の
先行きを予測するのに役に立つかは分からない。
それでも米市場が高値圏にあるのは間違いないと思われる。
日本株が割安だとしても、米株式市場が暴落すれば、日本株も暴落する。
2017/08/13

2万円突破後に買われた銘柄

2万円付けた後の相場で、買われたのはどんな銘柄なのか。
東証1部上場企業で時価総額が5000億円以上に絞り、東証1部上場
全銘柄の予想PER(15.77倍)以下を対象に、買われながらも
依然として相対的に割安な銘柄を調べた。

   日経平均の2万円乗せ以降の相場をけん引した銘柄
           期間上昇率(%)   予想PER(倍)
1  住友鉱      25.6       15.2
2  菱ガス化     20.2       13.3 
3  JFE        18.8        8.7 
4  鹿島       18.0       13.1
5  JAL        17.0       12.4
6  大成建      14.2       14.4
7  東ソー       13.2      11.3
8  東京センチュ   12.7       11.4
9  三菱商       11.1        9.1
10 新日鉄住金    10.3       14.2
11 ANAHD      10.3       11.5
(注)期間上昇率は日経平均株価が2万円台に乗せた6月2日と
   8月8日の終値で算出。予想PERは7日時点。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

日経平均2万円上昇後に買われた銘柄があるようだ。
割安な好業績銘柄の人気が高い。
それでも今の時期に株価が上昇する銘柄を見つけるのは難しい。
やはり慎重姿勢が良い気がする。
2017/08/06

グリーンスパン氏の警告

グリーンスパン元FRB議長は株式弱気派に対し、債券相場について
心配したほうがよいと警告した。
実際にバブルが発生しているのは債券市場であり、それが破裂した
場合には誰にとっても悪い事態をもたらすという。

グリーンスパン氏は、「どのような基準から見ても、実質長期金利は
あまりにも低過ぎるため、持続不可能だ」と指摘。
「こうした金利が上昇する場合、かなり急速に上昇する公算が大きい。
われわれが経験しているのは債券相場のバブルであり、それは
市場に織り込まれていない」と語った。

実質金利が上昇すれば、特に株式は債券とともに打撃を受ける事になる。
同氏の理論は「FEDモデル」として知られる。
このモデルに従えば、米株価は現時点で債券相場と比較して最も
魅力的な水準の一つにある。

グリースパン氏の論理では、金利が急上昇し始めれば、投資家は急速に
株式を手放すべきだということを意味する。

     (ブルームバーグより一部抜粋)

FRBが出口戦略を行った場合、金利が上昇すると予想されている。
もし急上昇すると、上記の記事のように米株価も下落する可能性がある。
世界中の株価への影響も考えられ、やはり今は強気になれない。
より慎重に考える時かも知れない。