2016/05/29

投信「毎月分配」曲がり角

国内の投資信託で主流の「毎月分配型」が曲がり角に差し掛かっている。
株式投信全体に占める純資産の比率は、4月に45%の低水準になった。

毎月分配型への資金流入は昨年後半、急速に細り始めた。
世界で株式相場が下落し金利低下も進んだ。
日銀のマイナス金利政策も運用悪化に拍車をかけた。

投信の分配金は「普通分配金」と「特別分配金」に分けられる。
この特別分配金が元本払戻金だ。
元本を払い出せば投信の価値が目減りし基準価格が下落する。

世界的な低金利時代に入り、運用環境は様変わりした。
もはや安定した高分配の維持は困難だ。
証券会社や運用会社は過去の成功体験にとらわれず、新たな商品を
普及させる必要に迫られている。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

毎月分配型投信のシェアが45%に下がったとはいえ、約35兆円に上る。
この投信の多くが元本を取り崩す「特別分配金」を行っている。
自分のお金で自分に利息を払っている事になり、欧米では法律で禁止している。
詐欺のような投信だと思われるが、日本で許される理由が分からない。
また、1番人気になっているのも不愉快な気分にさせられる。
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2016/05/22

ソロス氏、産金株購入

ジョージ・ソロス氏の資産の管理・運用を行うソロス・ファンド・マネジメントは、
1-3月(第一四半期)に米株への投資額を3分の1余り減らした。
同ファンドはその一方で、世界最大の産金会社であるカナダのバリック・
ゴールドの株式2億6400万ドル(約288億円)相当を取得した。

ソロス・ファンドが開示している米株の保有額は、3月末時点で昨年
12月末から37%減少し、35億ドルとなった。
金連動型のETF「SPDRゴールド・トラスト」の受益証券105万枚の
コール・オプション(買う権利)の保有も明らかにした。

市場への投資で240億ドル相当の資産を築き上げたソロス氏は、借り入れが
成長を支える中国経済について、2007-08年当時の米国経済に
似ていると主張し、中国リスクに警告を発している。

ソロスファンドは昨年末時点で米レベルスリー・コミュニケーションズの株式を
1億7300万ドル相当、ダウ・ケミカルの株式を1億6100万ドル相当を
保有していたが、3月末までに手放した。
また、エンドー・インターナショナルとデルタ航空の持ち株も処分した。

     (ブルームバーグより一部抜粋)

ソロス氏がゴールド関連投資に興味を持ち始めたのは、リーマンショック後。
長期投資ではなく、比較的短期間で売買している。
今回の米株売却、産金株購入も短期売買が目的かも知れない。
いずれにしても米株の先行きに弱気な姿勢が感じられる。
2016/05/15

好業績株にマネー集中

上場企業は今期、経常減益に陥る可能性も高まっている。
業績不安の強さから投資家は安定感のある銘柄を買おうと必死だ。

 2017年3月期の営業利益見通しが市場予想を上回った斧な銘柄
  社名       発表日    上振れ率    株価上昇率
東ソー        5月10日   2.6%     8.1% 
兼松           10日   8.4%     7.9%
協エクシオ        9日    11%     16.7% 
日ハム          9日     2.1%    7.3%
島精機          2日    66.7%   29.5% 
NTTドコモ     4月28日    6.8%    7.8%
パナホーム       27日   22.2%    6.9%
富士通ゼ        22日    4.8%    11.6%   
(注)株価は10日終値と発表日終値の比較、10日発表文のみ前日終値比。  

     (日本経済新聞より一部抜粋)    

好業績株が上昇するのは、今回だけの現象ではない。
来期の利益が市場予想を大きく上回れば、多くの銘柄は上昇する。
業績を基に株投資する人の基本的な投資方法の一つだろう。
ただ、希望通りの利益が得られるは分からない。    
2016/05/08

金は引き続き輝く

投機家は金価格上昇を見込む買い越しを減らしたものの、金相場の
勢いは全く衰えていないようだ。

金先物相場は先週、過去2か月で最大の上昇を示し、活況となっている。
ヘッジファンドは上昇を予測できず、買い越しの減少率は価格が強気相場入り
した1月以降で最大となった。
一方、銀についてはファンドが投資を最大に増やした後、月間ベースとしては
2013年以降で最大の上昇を示した。

価値保存手段としての需要が再び高まる中、ブルームバーグ貴金属サブ指数
は今年に入って23%上昇している。
年初来上昇率としてはここ10年で最大。
米国の経済成長鈍化が、再度の利上げに慎重姿勢を取る裏付けとなっている。

5500万カナダドル(約46億6000万円)を運用するスティーブンソン・
アンド・カンパニー・キャピタル・マネジメントのCEOは、「米金融当局が
しばらく様子見姿勢をとっている状況、日本銀行が全く動きを見せず市場を
困惑させたということは、金にとって大きな支持要因になっている」と指摘。

     (ブルームバーグより一部抜粋)

金価格が引き続き堅調のようだが、今の状況はまだ本格的な上昇局面に
入ったとは言い難い。
本格上昇には、さらに大きな金価格上昇要因が必要だろう。
何時か分からないが、近い将来、必ず大きな上昇が始まると予想している。
まだしばらく、我慢の時が続きそうだ。
2016/05/01

米シェール 淘汰の波

米シェール企業の破綻が相次いでいる。
原油安が定着した2015年からの倒産件数は60社を超え、負債総額は
約200億ドル(2兆円超)に上った。
一時乱立したシェールの破綻などで、米原油生産は14年10月以来の
低水準に減り、原油市況の改善につながっている。

1~3月期の倒産数は17社と前年同期の6社から大幅に増えた。
金利負担などが重荷になり資金繰りに息詰まる例がほとんどだ。
4月は多くの米金融機関が融資先の信用度を見直す時期。
原油安でシェール企業への追加支援に慎重とされる。

シェール企業の多くが投資削減を加速させており、米原油生産は
さらに減る見通し。
16年通年は15年比で9%減の日量860万バレルに減るとした。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

最近の原油高は、米シェール企業の倒産の影響もあったようだ。
原油価格の底値は打ったと判断しても良いのだろうか。
金価格も第一弾上昇後の底値を打ったと思われるので、商品市場が
新たな局面に入ったのかも知れない。