2016/03/27

マイナス金利の影響

すでにデンマーク、スウェ―デン、スイスの中銀及びユーロ圏の中銀である
欧州中央銀行(ECB)も同様にマイナス金利を導入している。
現在、マイナス金利を採用する国の国内総生産(GDP)を合計すると、
世界のGDPの実に4分の1近くに達する。

欧州各国では借入金利の下落がデフレ対策や通貨安誘導に役立っている。

金利がマイナスになれば、銀行も預金者も預金をやめて現金を置くように
なると考えるのが普通だった。
しかし1年以上前からマイナス金利を導入している欧州で、預金量に変化はない。

今後、金利のマイナス幅が拡大すれば中銀が支援しようとしている銀行の
収益をさらに圧迫することになるだろう。
銀行が利益を上げられなくなれば、自己資本の積み増しも難しくなる。
そうなると銀行は、顧客の預金から手数料を取る必要性が生じて来るだろう。
欧州の銀行はマイナス金利のコストの一部を大手企業の預金者に転嫁し始めている。

ある程度大きなマイナス金利が長期間続いたなら、専門のセキュリティ企業が
現れ、大口預金者のために現金を補完する金庫室を作り、顧客の口座間で
決済を行うようになるだろう。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

マイナス金利がさらに大きく、長期間になるとプラスよりマイナス効果のほうが
大きくなる可能性があるようだ。
金利だけで経済を好転させようと考えるのが間違っている気がする。
マイナス金利は異常な状況であり、異常な状況を長く続けるのはリスクが
大きくなると思われる。
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2016/03/20

円高の影響力

17日の日経平均株価は3日続落した。
後場に円高が進み、それにつれ日経平均も下げに転じた。
米国の利上げ観測後退で、アジアの主要株式相場が軒並み上昇するなか、
円高に弱い日本株があらためて浮き彫りになった。

 対ドルで1円の円高が進んだ場合の営業利益への影響度
     全産業     -0.52%
     製造業     -0.85%
     非製造業    -0.07%
 円高がマイナスの主な業種        円高が+の業種
輸送用機器    -1.39%     パルプ・紙   1.40%
卸売業      -0.80%     空運業     0.52%
精密機器     -0.79%     電気・ガス   0.09%
電気機器     -0.48%
食料品      -0.18%
小売り      -0.01%
不動産      -0.01%
(注)三菱UFJモルガン・スタンレーがアナリストのカバー銘柄を対象に試算。 

     (日本経済新聞より一部抜粋) 

日経平均が円高に弱い事が証明された週だった。
ただ、円安でも130円を超えるようだと、マイナスに働く可能性がある。
急激な為替変動が、各業種にどのような影響があるかを知っておくのは
重要なことかも知れない。    
2016/03/13

米国はリセッション入り

ロジャーズ・ホールディングスのジム・ロジャーズ会長は、米経済が1年
以内にリセッション(景気後退)に陥ると確信している。

ロジャーズ氏は「米国が前回リセッションを経験してから7-8年が経つ。
歴史的に見ても理由がどうあれ4-7年ごとにリセッションを経験してきた。
少なくともこれまではずっとそうだった」とし、「必ずしも4-7年ごとと
言うわけではないが、債務を見れば分かる。膨大な額だ」と続けた。

中国や日本、ユーロ圏で景気が沈滞・減速している状況は、米国に悪影響を
もたらし得る経路が数多くあることを意味していると指摘した。
その上で、投資家が正しいデータに注目すれば、米経済の回復が既に腰折れ
しつつある兆候が見られると説明した。

ロジャーズ氏はドルについて、「世界的に市場が急落するというシナリオが
現実になったとしよう。そうすれば誰もがドルに資金を振り向け、バブル状態
になる可能性はある」と述べた。

円については、通常はリスクオフで買われる通貨とされているが、日本銀行の
バランスシートが膨大かつ引き続き拡大していることから、逃避需要が発生
した際に恩恵を受けなくなると分析。
2月26日に自身の円のポジションを解消したと説明した。

     (ブルームバーグより一部抜粋)

ロジャーズ氏は自分で、「私の短期予測は、よく外れる」と言っている。
今回はどうなるか分からないが、1つの予測として頭の隅に入れておきたい。
為替は専門外なので、ドルと円についての予測は参考になる。
2016/03/06

マネーの「守勢」

世界経済の先行き懸念で買い手不在が鮮明となる中、配当利回りの高い
銘柄が人気を集めている。
収益成長より安定利回りを重視するマネーの守りの姿勢が鮮明だ。

 銘柄名    配当利回り  29日終値   騰落率(昨年末比)
ブリヂストン   3.5%    3953円      10.5% 
東エレク     3.2%    6814円       8.9%
三井物      4.9%    1301.5円     5.8%
住友商      4.5%    1111円       5.4%
JX         3.6%     439.1円     2.2%
キャノン      4.7%    3163円       1.9%
日産自      4.1%     1024.5円    -4.1%
トヨタ       3.4%     5897円      -5.5%
富士重      3.9%     3696円     -10.7%
(注)配当利回り、騰落率は29日終値ベース。

     (日本経済新聞より一部抜粋) 

高配当銘柄が人気のようだが、業種によってパフォーマンスに差が出ている。
欧米の経済状況を考えると、日経平均が大きく上昇するのは考えにくい。
高配当銘柄を買うのも一つの方法だが、会社の安定性・業績、将来性など
チェックポイントが多く、簡単に銘柄を決められるものではない気もする。