2015/01/25

ECBの量的緩和の影響

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は22日、1兆1000億ユーロ(148兆円)
規模の資産購入プログラムを発表した。
連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、米国の金融当局にとっても
重要である理由を分析。

FOMCは海外のインフレ鈍化が、国内の物価を押し下げると懸念している。
ユーロ圏の低い物価に対応するECBの行動は、米国のインフレ率追し上げに
取り組んできたFOMCにとって、歓迎すべき動きだ、

ECBが行動した後、ドイツからスペインに至るまで国債利回りが低下した。
海外の債券利回り低下で米国債の魅力が高まると、米国での利回り低下
につながる。
長期の借り入れコストの低下が既に米国の住宅市場を刺激。
借り換えで家計の債務コストは低下し、新築住宅の購入で建設セクターも
勢いづいている。

ドルは世界の通貨に対して上昇している。
米当局は年内に利上げする意向であり、米経済が他の国・地域より速い
ペースで成長するとの見通しがドル高の理由だ。
ただドル高は輸入物価が下がり、インフレ率がさらに低下するだけでなく、
米国の輸出品が海外で割高になり、米経済の足かせになる不安がある。

     (ブルーグバーグより一部抜粋)

今回のECBの量的緩和により、米ドル、円、ユーロともに金融緩和の影響を
受け、弱い通貨合戦の幕が開いた感じがする。
どの通貨が最も弱く、通貨下落がどの通貨から始まるのか分からないが
いずれ大きく動き出す可能性もありそうだ。
その時はゴールドの輝きが増す時かも知れない。
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2015/01/18

スイス中銀の決断(備忘録として)

世界の金融資本市場は16日、スイス国立銀行(中央銀行)が前日に
打ち出した無制限の為替介入政策の終了決定で大きく揺れた。

Q、なぜスイスフランには対ユーロでの上限があったのか。
A、スイス国立銀行が1ユーロ=1.20スイスフランの上限を設定したのは
  2011年9月だ。
  上限を超えてスイスフランが高くなりそうなら、中銀が無制限の売り介入
  をするとも宣言した。
  08年秋の金融危機に、欧州債務危機が続き、投資家がスイスフランを
  「安全資産」として買う動きが強まっていたからだ。
  スイスは永世中立国で金の保有も多く、紛争など有事の際は景気に
  関係なく資金が向かいやすい。

Q、なぜ突然、上限を撤廃したのか。
A、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和に動くとの観測に加え、原油安を受けた
  新興国通貨の下落もスイスフラン買いの材料になり、市場の圧力に
  耐えられなくなったようだ。
  介入を続ければユーロ建て資産の含み損が膨らみ、中銀の健全性を
  損なう恐れから焦りを深めたとみられる。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

スイス中銀は国内の輸出産業の生死より、自社のリスク回避を優先したようだ。
そのツケは、いずれスイス経済に重くのしかかる気がする。
スイス中銀の決断による動揺は、今後の通貨波乱の前兆になるかも知れない。
2015/01/11

世界経済の先行き

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

シティグループのG10通貨戦略責任者、スティーブン・イングランダー氏に
よると、米国と日本、ドイツの10年債利回り平均は、初めて1%を下回った。
インフレを考慮するとゼロを下回る金利は「長期にわたって何の展開も期待
できないとの投資家の見方」を示していると、記している。

もし世界経済が上向くのなら、国債利回りはインフレ加速期待を反映し、
リスク資産は魅力を増すはずだ。
しかしインフレ率は下降している。
JPモルガンは原油がバレル当たり60ドルを下回る状況が続けば、世界の
インフレ率は1%の低さになると予想している。

大恐慌時でさえ、米国など各国政府が10年間借り入れるコストは現在より
高かったとイングランダー氏は指摘する。
2008年年末でも、主要3か国の10年債利回りは2%を上回っていた。
低利回りの状況について「危機のパニック局面ではなく、パニックが終わり
世界的に資産価格が著しく回復した後に起きているというのは驚異的だ」と
記した。

     (ブルーグバーグより一部抜粋)

イングランダー氏の指摘は、真剣に考える必要がありそうだ。
世界経済の先行きは、決して明るいものではないと予想している。
多くの投資家にとって、試練の年になるかも知れない。