2014/06/29

膨張するヘッジファンド

ヘッジファンドの運用残高が世界で拡大している。
業界推計では5月末に2.1兆ドル(約212兆円)と、過去最大を記録した。
世界で超低金利が続くなか、利回りのよい運用先を求めるマネーが
流入している。
運用資産は2008年のリーマンショック危機を機に急減し、09年には
一時1.3兆ドルを下回ったが、ほぼ2倍の水準まで膨らんだ。

目立つのが年金基金からの投資だ。
米系運用会社のK2アドバイザーズの日本代表は、「日米ともに企業年金が
高い運用収益を求めてヘッジファンドに投資している」と話す。
背景には先進国の中央銀行による金融緩和がある。

リーマン危機の際は、投資銀行傘下のヘッジファンドが巨額損失を抱え、
投資銀行本体の経営を直撃した。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

ヘッジファンドと言っても、その実力には大きな開きがある。
短期間の成績を見て投資すると、リーマン危機当時と同じような問題に
直面するだろう。
また、運用スタイルもファンドによって異なっている。
年金基金などがヘッジファンドに投資するのはリスクが大きい気がする。
スポンサーサイト
2014/06/22

スマートベータ指数(日本株)

スマートベータ指数とは、新しいタイプの株価指数で、財務や業績の良しあし
などに着目して採用銘柄を決める。

日本株だけで約22兆円を保有する、年金積立金管理運用独立行政法人
(GPIF)が4月に株式運用方法を変更し、TOPIX以外にも多様化した。
GPIFは純利益などを加味して銘柄を構成する「野村RAFI基準インデックス」、
株価の安定性などで選ぶ「S&P GIVIジャパン」など3つのスマートベータ戦略
を採用した。
より好業績で財務に優れた銘柄などが買われやすくなることを意味する。

スマートベータ指数による影響が大きいとみられる銘柄は、帝ホテル、エス
ケー化研、ワークマン、東邦銀、ライフコーポ、NECフィル、山梨銀、三谷商、
大阪製鉄、長谷川香料など。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

スマートベータ指数はTOPIXと違い、中小型株や業績などに注目して採用
銘柄を決める為、必然的に上下の幅が大きくなると思われる。
個人は投信やETFによって購入できるが、新しい指標だけにより慎重に
検討した方が良さそうだ。
2014/06/15

「空売り王」の日本買い

アメリカの有名ヘッジファンドが日本の割安株に投資を始めた。
実質無借金で、PBR(株価純資産倍率)が1倍割れの会社を買っている。

サブプライムローンに絡む証券化商品の債務不履行を予見し、多額の
利益を上げた、コーンウォール・キャピタル・マネジメントが買い始めた。
著書「世紀の空売り」の中で取り上げ有名になった。
大量保有報告書によると、シンニンタンやヒラノテクシードの株式をそれぞれ
5%超保有している。
投資先はまだ10社に満たないが、最大で15社程度への投資を狙っている。

デフレのもとでは「キャッシュ・イズ・キング」と言われ、企業が手元に現金を
積み上げる事に合理性があったかもしれない。
しかしインフレに転換すれば、企業も株主配分や設備投資などにお金を
使い始めるはずだ。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

PBRの1倍以下の株を買い集めると言う事は、目先の利益目的ではなく、
中長期的な投資で大きな利益を狙っているのだろう。
確かにリスクが小さい投資方法と言えそうだが、何十年も利益にならない
可能性もありそうだ。
ローリスクと思われる以上、ハイリターンになるかは疑わしい気もする。
2014/06/08

低PER銘柄(日本株)

株価水準を判断する指標にPER(株価収益率)がある。
企業が1年に稼ぐ1株当たりの利益に対し、今の株価が何倍かを見るもの。
株価を今期の予想1株利益で割ってPERを算出する。
日本株の平均PERは約15倍。

   時価総額上位でPERが低い企業
       社名        PER       ROE
1位    丸紅        5.5倍     16.6%
2位    伊藤忠商事    6.4倍     15.9%
3位    住友商事     6.7倍     10.お%
4位    三井物産     7.2倍     12.5%
5位    日本航空     8.2倍     26.5%
6位    三菱商事     8.4倍      9.9%
7位    マツダ       8.6倍     23.5%
8位    三菱UFJ      8.8倍     7.9%
9位    三井住友     8.8倍     12.3%
10位   りそなHD     9.1倍     11.4%
11位   みずほ       9.1倍     11.1%
12位   ダイハツ工業   9.2倍     15.9%
13位   JFE         9.3倍      6.3%
14位   大塚HD       9.4倍     10.8%
15位   三菱自動車     9.5倍     23.8% 

     (日本経済新聞より一部抜粋)

実際に投資を考える場合、日本株の平均PERより低いからと言って単純に
割安と考えるのは危険だ。
あくまでも過去の個別の平均PERを参考に判断した方が良い。
何十年も低PERのまま、株価が推移することもある。
それでも値下がり幅のリスクが小さいのは確かだろう。
2014/06/01

金価格操作

英金融大手バークレイズのトレーダーが金値決めをめぐり、価格を不正操作
したとして、制裁金の支払いを命じた。

Q 先物取引があるのに、どうして現物の値決めが必要なのか。
A ロンドン値決めは金の現物需給で確定する。商取引で金を扱う人には、
  先物だと思惑による投機マネーが実需の関係なく流入し、価格を形成
  しているとの見方もあり、ロンドンの価格を重視してきた。

Q 今回はどのような不正があったのか。
A 2012年6月、ロンドン銀行間取引金利の不正操作と金の価格操作も
  していた。バークレイズが損をしないようにトレーダーがセリで架空の
  売り注文を出したという。

Q 今回の問題が表面化したことで、どのような影響があるのか。
A 今後、バークレイズ以外の参加メンバーにも同様の問題が発覚すれば、
   ロンドン値決めがなくなりかねない。銀はメンバーが2社になったことで
   8月の終了が決まった。

Q 金でもロンドン値決めが無くなった場合の日本への影響は。
A  資源会社などから日本商社などが金を仕入れる際、契約価格を確定
   する手段を失う。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

金価格操作の噂は以前からあったが、今回表ざたになり、さらに広がるよう
だと大きな混乱を生じるかも知れない。
それでも不正操作が無くなれば、金価格上昇にプラスに働くだろう。
過去の不正操作の多くは、金価格を下げる為に行ってきたからだ。