2013/11/24

南欧銀行の不良債権

イタリア、スペインなど南欧で、金融機関の不良債権が増加傾向にある。
特に中堅以下の銀行で顕著で、今年に入っても約1割の増加。

イタリアの金融機関などが抱えている不良債権は、9月末時点で1445億ユーロ
(約19兆円)あまり。
2012年から16%増で、10年末の1.8倍以上となった。
スペインの8月末の不良債権は1753億ユーロで、昨年末から8%増えた。
また、ポルトガルでも9月末までに14%の増加となった。

ユーロ圏の4~6月期のGDPが、前期比年率で1.1%増加し、7四半期ぶりに
プラス成長したが、欧州中央銀行(ECB)の金融緩和の効果が大きく、金融機関
の体質改善は進んでいない。

ユーロ圏は来年11月、銀行監督の権限を各国当局からECBへと移し、監督
業務を一元化する。
これに先立ちECBは主要128行の財務を総点検する計画。
不良債権の検査基準を統一し、改めて検査する。
見落とした不良債権があった場合、ECBの査定で新たに発覚する可能性がある。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

上記の記事より、南欧大手以外の銀行の不良債権の増加が心配される。
南欧の政府に余力はなく、新たな査定で問題が続出するようだと、欧州危機
再燃の可能性が出てくるかも知れない。
アメリカ、EU、日本など、金融緩和政策で経済の安定を保っているが、いつまで
続けられるのか疑問に感じる。
いずれ来ると予想される大嵐に備えるのも良いかも知れない。
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2013/11/17

老いるアジア

アジアで介護ビジネスの需要が急速に膨らんでいる。
日本の4倍の高齢者を抱える中国は、富裕層向けサービスが活況。
関連市場規模は2015年に6兆4千億円に達する見通し。
タイでは全国8000カ所に、介護支援の拠点を整備する取組も始まった。

中国が高齢者とする60歳以上は1億9390万人(12年末)。
今後も年860万人ずつ増える。
中国では家族による在宅介護が中心だったが、「一人っ子政策」により
4人の祖父母と2人の両親を一人で介護する「421家庭」が増加。
政府の民間企業活用へ事実上の方針転換になった。

   アジアの高齢化率(全人口の65歳以上)
        2010年     2020年
日本      23.0%     28.6%
韓国      11.1%     15.5%
台湾      10.7%     16.1%
シンガポール  9.0%     13.9%
タイ        8.9%     13.0%
中国       8.4%     11.7%

     (日本経済新聞より一部抜粋)

アジアにおける日本流の介護ビジネスに商機がありそうだ。
実際にすでに中国やタイに進出している。
また、マレーシアでも日本流の介護付き老人ホームが地元資本で展開している。
上記以外のアジア諸国はまだ比率が一桁だが、アジア全体で2020年に
高齢者が4億人を超える。
今後も市場規模は大きくなり、ビジネスチャンスも大きくなりそうだ。
2013/11/10

欧州景気に薄日か

債務危機で苦しんでいた欧州景気に、薄明りが広がっている。
輸出の改善を受けて製造業の景況感は改善している。

10月のユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、51.3と前月から
0.2ポイント改善。
4か月連続で景気判断の分かれ目となる50を超えた。
スペインは7~9月期の国内総生産(GDP)が前期比0.1%増となり、2年以上
続いた景気後退からようやく脱出した。

金融市場では、南欧国債の売り圧力が低下している。
咋夏には7%前後まで上昇した、スペインやイタリアの10年国債利回りは
ともに4.1%前後で推移している。
変化は消費にも広がり、10月の消費者信頼感指数も1年前のー25.6から
ー14.5まで改善した。

9月の欧州主要18か国の自動車販売も前年同月比5.4%増え、大幅減が
続いていた自動車販売にも明るさが出てきた。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

日経の記事に欧州景気に薄明りとあったが、失業率はまだ悪化している。
失業率の改善がない限り、景気が好転したと認めにくい。
また、PMIもマイナス幅は小さくなったが、依然として二桁のマイナスに
なっていて、長期的に見ると低い水準だ。
個人的意見だが、欧州景気は予断を許さない状況に変わりない気がする。
2013/11/03

人民元の国際化

中国政府は人民元を使った、中国の株式や債券への直接投資を、英国や
シンガポールの金融機関に解禁することを決めた。
これまで事実上、香港にだけ認めてきたのを広げる。

解禁したのは「人民元適格外国人機関投資家(RQFII)]と呼ぶ、特殊な資格。
RQFIIを取得すると、人民元を使って上海や深センで上場する「A株」と呼ぶ
人民元建ての株式や債券を直接売買する事ができる。
中国は英国に800億元(約1兆2800億円)、シンガポールに500億元の
投資枠を設定した。

中国の輸出入増加に伴って国外にある「オフショア人民元」も蓄積、人民元の
国際化を進めるためにも、その使い勝手を良くする必要があった。
中国はこれまで香港に2700億元の投資枠を設定しており、今回の2ヶ国を
加えることで、総額は4000億元となる。
オフショアの人民元預金残高は、香港を中心に1兆元以上になる。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

人民元の国際化へ一歩を踏み出した格好だが、中国の最終目的は米ドルの
基軸通貨の座を人民元に置き換える事だろう。
その為に外貨準備にゴールドを増やしている。
人民元の信頼性を高める為に、一定水準のゴールドは不可欠と思われる。