2013/07/28

デトロイト破綻の波紋

米ミシガン州デトロイト市が財政破たんした。
デトロイト市の破産手続きの焦点は、公務員の年金給付に切り込めるかどうか。
GMの経営がV字回復したのは、年金債務や医療費負担など「レガシーコスト」
(負の遺産)を一掃できたことが大きい。
公務員は、これらの権利が法律で手厚く保護されている。

格付け会社のムーディーズは、最近イリノイ州シカゴ市の格付けを
3段階引き下げた。
カリフォルニア州ロサンゼルス市の年金基金も積み立て不足が300億ドル。
膨大な年金債務に苦しむ地方自治体は他にも多い。
全米の州政府が公務員向けに運営する109の年金基金の積み立て不足額は
2012年に8342億ドル(約83兆円)にのぼる。

「デトロイト市破綻が公務員の年金給付削減に切り込む最初の例になる」と
著名なアナリストは示した。
デトロイト市の破産手続きが「ひな型」となり、苦しむ地方自治体が続々と
破産申請に動く可能性がある。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

米地方債市場は3兆7000億ドル規模で、欧州国債市場の50%強になる。
欧州の銀行は米地方債をかなり保有していると見られていて、破綻が続く
ようだと影響も少なくないだろう。
アメリカに新たな火種が見つかった気もするが、アメリカだけの問題で
終わらないかも知れない。
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2013/07/21

資源国の成長足踏み

オーストラリアやブラジルなど資源国の経済成長が足踏みしている。
資源価格の下落で輸出の採算が悪化、また通貨安による輸入物価の上昇で
インフレ懸念も出てきた。

オーストラリアの2012年度の鉱物・エネルギー輸出額は、前年度比8.3%減
の1766億豪ドル(約16兆円)。
最大の輸出相手国である中国は、景気減速と供給過剰で鋼材市況が低迷している。

ロシアは欧州の景気低迷で石油・ガスの1~3月の輸出額が減少。
ブラジルでは1~6月の貿易収支が30億ドルの赤字となり、前年同期の70億ドルの
黒字から大幅に悪化した。
インドネシアは輸出の6割が資源だが、12年に貿易収支が赤字に転じた。

米量的緩和の縮小観測でマネーも資源国から流出。
豪ドルやブラジルレアル、南アランドなど資源国通貨が対ドルで弱含んでいる。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

資源国の経済成長が軒並み鈍化している。
先進国をある程度引っ張ってくれると期待していたのが崩れてきた。
世界経済の正念場が近づいて来たのかも知れない。
ただ、これらは金価格の上昇要因になると考えている。
2013/07/14

一時休み

体調不良により、ブログを一時休止します。

また再開できた時には、よろしくお願いします。
2013/07/07

影の銀行 Ⅱ (中国)

影の銀行の「理財商品」の2013年3月末の残高が、8兆2000億元
(約130兆円)に達した。
中国の12年のGDPの約16%、人民元預金残高(67兆元)の約12%になる。
理財商品を通じて企業や個人から集まった資金は、主に地方政府の不動産・
インフラ投資に流されており、個人や企業にリスクが広がっている。

中国当局は規制強化を急ぎ、主要な販売者である銀行に対して理財商品の
販売金額を、銀行の総資産の一定割合に抑えるよう通知した。
口頭で「元本保証」をうたって販売する銀行が多く、デフォルトが発生した際に
銀行と投資家のどちらが損失を負うのかトラブルになりやすい。

米投資家ジム・チェイノス氏は、「不動産バブルに沸いた1980年代の日本に
酷似している。建設コストで見た中国の住宅市場の価値は、GDPの300~
400%。バブル崩壊直後の日本は375%だった。」と語った。

     (日本経済新聞より一部抜粋)

影の銀行の問題について、中国政府もリスク防止の為の指針を公表した。
人民銀行は当面、市場の動向を見守る姿勢を示している。
日本のバブルとの比較があり、不動産価格は酷似しているようだが、
株式市場は真逆になっている。
日本は最高値だったが、中国は安値圏で推移している。
また、万が一の時には中国政府が一定の助け船を出すと思われる。
それでも全てを救済する事はないかも知れない。